Lightsail の WordPress 環境で PHP をバージョンアップした話

ある日から WordPress のダッシュボードに「PHP を 7.4 以降へアップデートしなさい」という警告が表示されていました。

この記事では PHP のバージョンを Lightsail の最新 WordPress インスタンスと同じバージョンに上げる方法を紹介します。

1. そもそも Lightsail における PHP のバージョンアップについて

結論から書くと 1 つの Lightsail インスタンス内で PHP のバージョンをアップする良い方法はないと思います。いくつかやっている記事がありましたが実行するコマンドが多くて面倒くさそうです。手順が正しいのかどうかも判断が困難でした。

そのため方法としては新しいインスタンスを作成して WordPress のデータを移行することになります。これなら操作に失敗しても元のインスタンスに影響はありません。

2. 手順

1. 移行元 WordPress のバックアップを取得

現在使用している WordPress 環境のバックアップを取得します。例えば以下のようなプラグインが挙げられます。

2. 新しいインスタンスを作成

Lightsail の管理画面から新しい (移行先) WordPress インスタンスを作成します。この時点では移行元 WordPress とは異なるグローバル IP アドレスが割り当てられています。

3. 移行先 WordPress にバックアップを適用

移行先 WordPress に同じプラグインをインストールしてします。その後、1. で取得したバックアップからリストアします。リストアが完了したらメディアや記事の表示が移行元と同じか確認しましょう。

4. IP アドレスを移行

移行元のグローバル IP を移行先 WordPress インスタンスに移します。

  • Lightsail ホーム > [ネットワーキング] > 移行元 WordPress インスタンスにアタッチされている静的 IP をクリック
  • 移行元インスタンスから [デタッチ]
  • 移行先インスタンスに [アタッチ]

5. 移行先インスタンスにおいて証明書を作成 (https 有効化)

こちらの操作は AWS が公開している最新の手順に準じましょう。自分が移行した際の手順は以下の記事になります。

Enabling HTTPS on your WordPress instance in Amazon Lightsail

まとめ

Lightsail の WordPress 環境において PHP のバージョンを上げるには、上記のように

新しいインスタンスを作成 > データ移行

という方法を実行しましょう。新しいインスタンスって気持ちいいよね。もしよりスマートな手段があったら教えてください。

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