
タイトル : マンガでわかる バフェットの投資術
著者 : 濱本明
出版社 : standards
発売日 : 2020年9月16日
オススメ度 : ★★★★☆
どんな本か
バフェットの人生を幼少期、青年期、壮年期、最盛期、熟年期に分けて彼の投資哲学を紹介しています。
それぞれのステージにおける代表的な投資行動がマンガで描かれています。マンガの後に、活字で彼が取った投資戦略について解説があります。特に前提知識も要らないので気軽に読めます。
良い点
1. バフェットの人生が分かりやすくまとめられている
やはりマンガなので、バフェットの人柄や登場人物との関係がよく分かります。こういうのは活字だと整理しながら追うのは大変かもしれません。バフェットがどういう子供だったかが描かれており、それが彼の人生に大きく影響を与えたことが分かります。(子供のころからせどりや株の売買をしており、ぶっ飛んでいる。)
彼は11歳にして株を買い、残念ながら売るタイミングが悪く本来儲けられた利益を逃す、という経験をしました。本書を読むと、これによって得られた教訓をバフェットはその後の人生で活かしていることが分かります。
幼いころに転んでおけば傷が小さいし、いろんなことを学べます。特に株式投資は失敗しない人はいないので、若いうちから少額で経験しておくのが大切だと思いました。ある程度資金を貯めてから初めてやる、というのは危険です。
2. (意外にも)投資戦略についてちゃんと解説がされている
「マンガでわかる」と書いてあるから、てっきり彼の生涯がさらっと解説されているだけなのかと思いきや、投資哲学について各章でしっかり説明されています。貸借対照表や年次報告書の見方など、結構具体的なことが書いてあるので読んでいて面白いです。
注意すべき点
これを読んだからと言って投資ができるようになるわけではない
本書を読むことでバフェットの投資哲学について学ぶことができます。しかし、彼のやり方は企業の成長性を様々な情報から総合的に判断するので、一般人で実践できる人は多くないと思います。
また、インデックスファンドによる投資をしている人にとっては、優良な企業を見つけるというバフェットの投資哲学を活かすには個別株の投資を始めなければなりません。インデックスファンドの銘柄は自分の意志で変えられるわけではないからですね。
まとめ
色々と書きましたが本書はバフェットの人生と投資手法についてとても分かりやすく説明してくれている良書だと思います。読んで損する内容ではないし、マンガですぐに読み終わるので気になったら読んでみることをオススメします。